伝統を受け継ぐ職人の技

私ども中山住建を支えるのは、伝統技術を受け継いできた職人たちです。職人技術は書から学ぶものではなく、親方の手から弟子へと、直接手を介し伝えられて来ました。親方から弟子へと受け継がれた技は、何年も修行を重ねた卓越した技術です。外圧による輸入材の購入拡大政策、職人の減少、建築流通コストの削減などの大きな社会情勢の変化に伴い業界の主流は大きく量産型マーケットに対応する方向に傾き、新建材の開発・構造材は木造軸組工法で建てられる家では集成材の利用が主流となりましたが、中山住建は創業以来家の骨格となる材木の仕様は当時のままで変更は一切しておりません。

大工は一本一本の木材のクセを見極めながら、手きざみ、木組みなど、手仕事で住まいをつくり上げていきます。木のクセ、性質から建築後の反り、収縮を計算して墨付けを行い、切り出してゆく様は精密機械も顔負けです。事実、最近施工したデザイナーハウスと称する複雑な間取りでは、材木屋さんのプレカットマシンが対応できず、当社の大工さんが自ら刻みました。

職人気質と朴直な人柄が、与えられた課題に黙々と挑む。数値化された入力データが対応できない仕事もお任せ下さい。 「昔当たり前だった優れた技術」を絶やす事なく、近代工法とは違った、丈夫で美しく温かみのある住まいづくりを次世代がしっかりと受け継ぐことが重要だと考えています。